江戸時代、もっとも有名な媚薬は「イモリの黒焼き」だった・・・らしい
当時の小咄にはこんなのがある?
四つ目屋(性具や媚薬を売る店・・いまでいうアダルトショップ)の主人が外出から
帰ってみると、奥の部屋で女房が若い男とイチャついている・・
「けしからん」とどなりつけると、女房が答えていうことには
「この若い人はイモリの黒焼きを買いに来た客・・本当に効くのかと念を押すので
絶対に効きますと答えたら、いきなり私にふりかけてきた・・
そこでこの男のいうことをきかなかったら、店の信用にかかわるじゃないですか」
どうして、イモリが媚薬にされたかというと、これは中国人の考え方による・・らしい
中国では、イモリ自身が精力満点と信じられ、交尾期のイモリを捕らえ
中央に節のある竹の左右に、雌雄のイモリをそれぞれ入れて密閉すれば
イモリは境の節を食いちぎってまで交尾するといわれてきた?
また、交尾中のイモリを無理に離して別々に焼くと・・・
その煙は空中にのぼっていき、やがて一緒になるともいわれてきた?
そんなことから、イモリの血を採って貞操鑑別薬もつくられ?
雌雄のイモリの血を混ぜあわせたものを女の肌に塗ると・・・
浮気をした女は色が変わるとされた?
日本でイモリの黒焼きが媚薬として売られるようになったのも・・・
中国のこうした話があるからだが・・・じつをいうと・・・
中国のイモリは日本のイモリとは種類がちがう?
日本のイモリが中国のイモリほど、セックスが好きかどうかはわからない・・だと
(科学的に根拠の無い、薬とも言えないような商品を売る人もすごいけど・・
それを買って、使った人は、もっとすごい・・・と思う・・だまされただけかな?
はたして効果は、あったのだろうか?当時の文献が残っていれば面白そうだ
なによりも、当時、四つ目屋で売られていた商品を見ることができないだろうか?
その手の博物館でもあれば見学してみたいよ・・教えてくれる人がいるかな?
で、迷信のために犠牲となったイモリに、合掌・・・)